新型コロナウイルスの感染拡大にともない、政府が7日にもまとめる緊急経済対策の原案の概要がわかった。
治療薬として効果が期待される「『アビガン』200万人分の確保」が盛り込まれている。
対策の原案には「『アビガン』について、2020年度内に200万人分の備蓄を目指すこと」のほか、子育て支援として、児童手当の受給世帯に対し、児童1人あたり1万円の上乗せが盛り込まれた。
1世帯あたり30万円の現金を給付する対象については、「月間収入が減少し、かつ住民税非課税水準となる低所得世帯」と「収入が半分以上減り、かつ住民税非課税水準の2倍以下となる世帯など」としている。
世紀の大彗星(すいせい)になるかもしれないアトラス彗星が接近している。今はまだ望遠鏡でしか見えないが、ここからみるみる明るさを増し、太陽に最も近づく5月下旬には夜空で最も明るいシリウスを超えるマイナス2等になるとの予測もある。夜空に長い尾をなびかせる壮大な姿を現すのか、期待が高まっている。
アトラス彗星は昨年12月、米ハワイにある小惑星地球衝突最終警報システム「ATLAS(アトラス)」の望遠鏡が発見した。当初は約20等と極めて暗かったが、3月に入って急激に明るくなり、「このペースだと満月くらいになるかも」と一時は天文ファンを騒然とさせた。
名古屋市は30日、市内2カ所で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)について、一つがほぼ終息、もう一つも終息傾向にあると発表した。市の新たな感染者は21日以降、1日1~2人程度で推移。市は濃厚接触者をほぼ全員把握し、健康観察と早期に自宅待機を求めたことが拡大を抑えた要因とみている。
市によると、スポーツクラブで発生したクラスターは、2月15日に最初の感染者を確認。クラブ利用者や家族らに市が一人ずつ利用日からの行動を聞いて濃厚接触者を特定し、電話で日々の体調変化を見る健康観察を実施。自宅待機も求めた。健康観察はのべ1千人超となったが、3月10日以降は新たな感染者はなく、計28人でほぼ終息したとみる。
もう一つはデイサービスで、2月下旬に緑、南両区で利用する高齢者が相次いで感染したことを受け、市は3月7日から両区のデイサービス事業所全126カ所に2週間の休業を要請した。8日後の同15日から新たな感染は減り始め、現状は計73人で終息傾向にあるとみている。 ただ、2週間程度の潜伏期間を考えると、現状で感染を制圧できているかは不明という。28日には神奈川県から名古屋市に来た40代男性の感染が確認され、首都圏からの流入にも警戒する。年度替わりで、感染が増え続ける首都圏や関西圏からの市内への人口流入が増えるとみている。首都圏や関西圏から市内に来た人には、感染が疑われる症状が出た場合、早めに保健センターに相談するよう呼びかけている。
山形大学術研究院の城戸淳二教授は仏壇メーカー、照明会社と協力し、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)照明を使って伝統工芸「蒔絵(まきえ)」の装飾パネルを試作した。
蒔絵は漆器の表面に漆で絵や文字を描き、金粉などをまいて作るが、光とは相性が悪く、色あせや劣化が課題だった。有機EL照明は熱をほとんど持たず、紫外線を出さない特徴があり、仏壇仏具メーカーの保志(福島県会津若松市)が、山形大発のベンチャーで有機EL照明を手掛けるオーガニックライティング(米沢市)とパネルを共同開発。背面から揺らぐように照らすことで、優しく奥行きのある作品を浮かび上がらせた。
菅義偉官房長官は30日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を発令するかどうかについて「ぎりぎり持ちこたえている状況だ」と指摘した。東京都などで感染者が急増している現状を踏まえ「長期戦を覚悟していただく必要がある。国民に不便を掛けているのは一層厳しい強硬措置を回避するためだ」と述べ、外出自粛要請などの対応に理解を求めた。
緊急事態宣言の発令を巡っては、安倍晋三首相が28日の会見で「瀬戸際の状況が続いている」と表明していた。
菅氏は会見で緊急事態宣言発令の是非に関し「慎重に判断することが必要だ」と強調した。