皇室が代替わりし、天皇陛下が即位してから5月1日で1年になる。国民に寄り添う上皇ご夫妻の姿勢を踏襲。皇后雅子さまとともに、行く先々で大きな歓声に迎えられた。だが、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、国民と直接接することを大切に考えてきたお二人の公的な活動に影響が及んでいる。
「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たす」。昨年5月、陛下は令和の皇室の始まりに行われた「即位後朝見の儀」で、そう抱負を述べた。平成への代替わり時、上皇さまが述べたのとほぼ同様の内容となった。
【ニューヨーク時事】米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者(累計)が28日(日本時間29日)、100万人を超えた。米国は死者、感染者とも世界最多。世界の感染者は約310万人で、米国が3分の1を占め、次に多いスペイン(約23万人)の4倍を超える。
世界の死者は21万8000人以上。米国は5万8400人を超え、米メディアによると、ベトナム戦争での米国人の死者5万8220人を上回った。イタリア約2万7000人、スペイン、フランスがそれぞれ約2万4000人と続き、依然欧米に集中している。
感染者には無症状の人がいるほか、急速な感染拡大に検査が追い付いていない米国では、実際の感染者数ははるかに多いとみられている。
浅虫水族館(青森市)が飼育するフウセンウオの稚魚が、貝殻の上に並んで休息を取る様子を撮影した動画が話題を呼んでいる。同館が25日に公式ツイッターに投稿すると「丸くてかわいい」「STAY HOMEしてますね」と人気になり、28日時点で再生回数は148万回を超えた。
同館では、2~3センチの稚魚を10匹飼育。泳ぎが苦手なため、腹の吸盤状のひれで貝殻に体を固定し、流されないようにする習性があるという。
同館は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で5月6日まで休館中。飼育員の桃井駿介さんは「家にとどまる皆さんの癒やしになればいい」と話している。
タイで新型コロナウイルス感染者の回復率が87%に上っている。電話インタビューに応じた保健省のソムサック医療局長は「早い段階で抗ウイルス薬を投与している」と説明。タイ保健当局の研究に基づく措置で、「効果があると確信する」と自信を深めている。
タイでは24日現在、2854人の感染が確認され、2490人が治癒した。ソムサック局長によると、患者の症状に応じ、7種類の抗ウイルス薬を投与。6種類はタイで調達でき、残る抗インフルエンザ薬「アビガン」も「輸入元の日本と中国の協力で十分な在庫を確保している」という。
医師や看護師、その他の医療従事者は、この新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の中で意図せず英雄となり、世界各地のバルコニーや通りからは彼らに感謝の拍手が送られている。
病院職員らは大量に押し寄せる患者の対応に追われる一方、医療物資不足にも直面し、さらに自身も新型ウイルスに感染するという恐怖とも向かい合っている。患者の治療に当たる中で、胸が張り裂けるような決断を迫られる状況も数多くある。