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東京都は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除された後、休業や外出自粛の要請を緩和する際の目安として「1日あたりの新規感染者数が20人未満」など三つの具体的な数値を設ける方針を決めた。小池百合子知事が15日の定例記者会見で概要を説明。今後、詳細を詰めてロードマップ(行程表)として公表する。

 都が、緩和要件として示す三つの数値は、新規感染者数のほかに、「感染経路不明者が5割未満」「週単位の感染者数の増加比率が、前週を下回る」――の2基準。これに医療提供体制やPCR検査の陽性率などを総合的に判断した上で緩和の可否を決める。



中国政府は10日、新型コロナウイルス感染症の発症者が9日に中国本土で14人増え、計8万2901人になったと発表した。うち11人は吉林省での国内感染で、同省舒蘭市の発症者から広がったとみられる。中国メディアによると同市は10日、「高リスク」に警戒レベルを引き上げ、一部の列車の運行を停止する。

 舒蘭市は吉林省吉林市内の行政区画。7日に発症が確認された女性の家族や濃厚接触者に感染が広がっている。同省では計19人の海外からの感染流入例が報告されているが、報道によると女性には流入例との接触歴がなく、約70日ぶりに同省で確認された国内感染例だった。



 新しい目安では①息苦しさ(呼吸困難)・強いだるさ(倦怠(けんたい)感)・高熱などの強い症状のいずれかがある②重症化しやすい人で、発熱やせきなどの比較的軽い風邪の症状がある③これら以外で、発熱やせきなど比較的軽い風邪の症状が続く――といった場合には、すぐに相談するよう促している。③については症状が4日以上続く場合は必ず相談し、本人が強い症状と思う場合にもすぐに相談するよう求めている。

 「重症化しやすい人」は高齢者のほか▽糖尿病、心不全、呼吸器疾患といった基礎疾患がある人▽透析を受けている人▽免疫抑制剤・抗がん剤などを使用している人が該当する。妊婦に対しては、念のため重症化しやすい人と同様に、早めに相談することを勧めている。厚労省は目安について「これまで通り、検査については医師が個別に判断する」としている。



大阪大などの研究チームは、探査機「かぐや」の観測で、月の表面全体から宇宙空間に流出する炭素を捉えたと発表した。月には炭素はほとんど存在しないと考えられてきたが、成果は月の誕生過程の見直しにつながる可能性もある。論文は7日、米科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載される。

 月の起源は、原始地球に火星サイズの天体が衝突し、現在の地球と月が誕生したとする「巨大衝突説」が有力。月は衝突時に高温の火球になったため、炭素のような揮発性物質は蒸発し、ほとんど存在しないと考えられてきた。



新型コロナウイルスの感染のピークなどを予測しているワシントン大学が4日、情報を更新し、8月初めまでの米国の死者数が約13万5千人になると大幅に上方修正した。予測モデルは、ホワイトハウスの会見でもたびたび取り上げられたもの。多くの州で経済活動を再開するために外出規制が緩和されつつあることが、ウイルスの拡散につながるとしている。

 米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間4日午後9時時点で、米国の感染者は約118万人、死者は約6万9千人と世界最多だ。

 前回4月29日の予測では、死者数は7万2433人だったが、4日の更新で6万2042人増え、8月初めまでに13万4475人になるとしている。